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2007/3/6
またまた、発表会がありました。今回はバイオリンとのコラボで、頼まれ出演です。
午前11時に、リハーサルということで、出かけました。
相手は中一の女の子です。一人で弾くのでさえ、緊張して間違えるのに
相手と合わせて、弾くなんて、私にとってとんでもない話です。
予想通り、とんでもない出来で、なんと、途中でワンコーラス飛ばしてしまいました。
それに気がつき、修正しようとしましたが時すでに遅し。めちゃめちゃになりました。
(こちらが終わっているのに向こうはまだ弾いている状態。)
その後、すぐに練習室に移って、もう一度合わせましたが、うまくいきません。とうとう
自分の持ち時間がなくなりました。
仕方なく自宅へ帰り(会場が近かったので)、「ゆっくり練習」を繰り返しました。
以前から気がついていたのですが、「超ゆっくり」やると、次にどこへ指を持っていくかを
よく迷います。なぜか、次に「ミ」を弾かなければならないのに、「レ」のような
気がしてくるのです。(普通に弾いているときは、迷わないところでも・・・。)
これは、迷う時間的余裕ができたからと考えられます。
曲を管制塔である頭ではなく、指で覚えているから迷うということです。
つまり、管制塔の指示に従わずに、指が勝手に勢いで弾いていくので(暴走状態)、
もし間違えると、修正したり、その小節を捨ててでも、次の小節であわせるということが
できなくなるわけです。また、頭が真っ白になって、何もわからなくなるということも、
指の勢いに頼っているからと考えられます。指を一箇所間違えたら、次に弾く音もずれます。
そして、”ここはどこ?”状態になります。
「ゆっくり練習」の効果は、まさにこの指の暴走を押さえるところにあるのではないかと思われます。
次に、どの鍵盤を抑えるか、あるいはよく似た部分を間違えないように、頭でしっかり確認しながらやっていきます。
そうすると、これまで、出来ていると思っていた部分が、案外「いい加減」なことがわかります。
そこで、その部分を徹底的にさらいます。
さて、1時間ひたすら「ゆっくり練習」をした結果はほぼ完璧に近い出来でした。
客席に礼をして、舞台の袖に入ると、先生方や他の出演者たちから大拍手でした。
しかし、これほど緊張した舞台は初めてでした。
2007/2/19
先日、発表会がありました。散々なできでした。
2ヶ月前の自分の発表会では、弾けていた曲なのですごいショックでした。
また、本番の10分前に練習室で弾いた時は、完璧でした。
本番では、10小節ほど進んだところで、間違えました。そこはとまらずに何とか立ち直ったのですが
その後、次々に連鎖をして、終わるころには、指が震えていました。(久しぶりの経験です。)
上のほうでえらそうなことを書いてますが、上がり防止策を、根本から変えなくては!!!
ただ、よかった面も−−−−聞いていた友人に言われましたが、他の人が「あの人でもあんな
間違いをするんだ。」とほっとしていたそうです。
↑
ちょっと皆さん、買い被りすぎです。
(そりゃぁ、年齢相応の貫禄はありますけど−−−それは外見だけ。実はノミの心臓。)
自分がやってみた「上がり防止」対策
あまり書かれていないことですが、照明が変わることによって、鍵盤がまるっきり違うものに見えます。
極端な話、黒鍵が大きく見えたり、小さく見えたりします。
また、いつも右手から来ている明かりが、左から来ただけで、かなり戸惑います。
私のとった方法は、照明を変えてみるということでした。
天井のライトに、紙をかぶせて、照明を暗くしたり、天井の照明を消して、スタンドを色々な位置に
おいてみたり、照明を全部消して、窓の明かりだけでやってみたりしました。
これだけで、結構、発表会場で戸惑わずに済みます。
テープにとることも、お勧めします。いつもと違って、いい加減に弾けなくなります。
ただ、これも、「またとればいいや」ということになりやすい嫌いがあります。
次に、友人に電話をかけます。
「おーい、ひまかぁ?」
「ん?なんだ?」
「今からピアノ弾くから、聞いてくれ?」
「・・・・・!!!」
−−−こんなことをするのは、自分だけのようで、今でも語り草になっています。−−−
聞かれていると思うだけで、結構あがるものです。最初はボロボロでした。でも少しずつ
慣れていきました。ただし、いつも同じ人間にこれをやると、友情を失いかねませんので
時々変える必要があります。
最後にピアノの置いてある友人の家に行きます。
そして、友人でも、奥さんでもかまいません。そばに立っていてもらって、弾きます。
これはかなり高いレベルであがります。
ただし、私の友人は、演歌大好き人間なので、おかしな注文が入ります。
「もっと、粘って弾け!コブシをいれろ。」−−−「?????」
まぁ、これくらいは我慢する必要があります。
ここまでは、場数を踏む(いろんな環境に慣れる)ということです。
出番前にしたこと。
舞台の袖で、前の演奏者が弾き始めたら(長い曲の場合は終わる3分くらい前から)
、スクワットしながら、できるだけ長い間息を止めます。
(走れればいいのですが、そんなことはできません。音を立てることもできません。)
こうして、脈拍を最高に上げます。つまり「あがった時」と同じ体の状態を作り出すのです。
そして深呼吸を繰り返して、少しずつ下げていきます。
そうすると、舞台に出て行くとき、ちょうどいい状態になっています。
舞台に出たときに、また脈拍があがったとしても、直前に同じ状態になっているので
早く静まるようです。
最後に、弾き始めたら、うまく弾こうなどと、絶対思わないこと。(難しいですが)
自分が家で弾いているものが100%として、舞台で100%出ることはありえません。
70%〜80%が出せれば大成功です。
「今日は、一番下手に弾こう。」くらいでちょうどいいと思います。
上がり症の方、一度お試しください。
上がり防止に対して、一つの情報
先月、開催した「自分の為の発表会」で親子で参加された人の話。
−−−こちらの連絡ミスで、順番を5番目だと思っていたところ、実は9番目だった。−−−
「4番目の人が弾いているとき、次だと思って、思いっきりあがってました。
そうしたら、順序が後になったので、一瞬「ほっ」としました。
そして、順番が来て弾くときには、親子ともどもまったくあがらずに弾けました。
何かで聞いたことがありますが、一度あがっておくと、次にあがり方が少ないと
言うことだと思います。いい経験をさせてもらいました。」
とのことでした。