下手の横好き?                                        ホームへ戻る

 

 たぶん、ピアノをやったことのない私の友人などからは、そう思われているのではないかと思っている。

それほど、ピアノという楽器(いや、楽器全般かも)はなかなか上達しない。一時は才能がないからと諦めかけた。

 でも、ピアノが好きだ。例えば、テレビを見ていて、CMのBGMでピアノが流れると、そのBGMに耳が

セットされる。貼り付く。それ以外の情報は入ってこない。「ところであのCMはどこの会社の?」と家族に

聞くのは日常茶飯事である。

  ドラマなどの場合、そこの部分のせりふを覚えていない。この場合は、カミさんに聞くと、「ボケ」呼ばわりされる

ので、絶対に聞かない。

 ピアノの音を聞くだけで恍惚感を感じることもある。 あまり、うれしいことではないが、そろそろ恍惚の世代へ

入っていくのであろうか?

 

 最近、「ピアノをこれほど好きだと言うことは、一つの才能なのではないか?」と思うようになってきた。

標題とは逆の「好きこそものの上手なれ」という諺もある。そう考えれば少しうれしくなる。

だが、悲しいかな!うまくなれない。

一つの問題点として、ピアノの音を楽しんでしまって、本当にしなくてはいけない練習をしていないからではないかと思う。

 言い訳になるが、大人にとってのピアノは、ある意味、癒しの時間のはずであるのに、つまらない練習曲や、

部分練習をすると言うことは、仕事や家庭で貯まったストレスに、さらにストレスを重ねることになる。

 勢い、好きな曲をいい加減に弾いて楽しむことになる。だから、なかなか上達しない。

先生も、「忙しいから」といえば、「もっと練習してきなさい」と言うこともない。子供なら、ある意味、無理矢理に

やらせることもできる。親の監視もある。

 大人になってできないと言うことは、能力が子供のときより落ちているのは当然であるが、こんな所に、一番

大きな原因があるのではないだろうか?

そしてうまくならない原因を、ちゃんと練習しないということを棚に上げて、

「指が動かない、覚えられない」等と主に身体的なことに、かこつけているのだろう。