キッチンタイマーの効用
最近、仕事が忙しいため、HPの更新どころか、メッセージを頂いても、
至急のもので無い限り、返事を怠っています。
---時間が無い----。
そこで、本気でキッチンタイマーを使ってみました。
今まで、使ったり使わなかったりが多かったのですが仕事が忙しくなり、
1日一時間の練習時間をとるのがやっとのためです。
まず、タイマーは10分にセットします。
そして10分間、ひたすら部分練習、片手練習を繰り返します---当然
うまく弾けない部分を---。
通して弾いたら、3分の曲なら3回しか弾けません。でも部分練習なら、
100回弾くことも出来ます。
何回弾いたか記録するといいと書いてある本もありますが、これはいちいち
鉛筆をもたなければならないのでお勧めではありません。キッチンタイマーだと
回数は一割くらい変わるかも知れませんが、それはたいした問題ではありません。
割と簡単な部分練習なら、10分間に2、3箇所入れることも可能です。
基本的には小節の頭から、(もしタイでつながっていたら、そのつながって
いる前から)弾いてください。これが効果的なのは、先生からここから弾く
ように言われたときに、すぐに対応できるからです。
よく曲の切れ目(スラーがかかっている部分)を取り出して部分練習とい
われますが、その場合、長すぎることがよくあります。例えば5小節くらい
-----部分練習は長くても2小節までにしてください。-----
やってみればわかりますが、10分という時間がいかに短いことか!
(えっ!もう?という感じです。)そして10分くらいなら、人間、歳をとっても
なんとか集中力が持ちます。不思議なことに、10分だと足りない気がして
もっと練習したくなります。そしてまた、10分、更に10分続けます。
30分やるとさすがに疲れます。ここで一度練習を切り上げて休憩します。
そしてまた、気分を新たに30分といった具合です。
これだけ集中してやると、練習したなぁという満足感が出ます。
言っておきますが、タイマーをかけているときは、絶対にピアノから離れない、
離れるときは、タイマーを一時停止にします。そうすると、実はこれまで
2時間やっていると思っていたものが、実は、途中で、パソコン開いたり、
お茶を飲んだり、テレビをボーっと見ていたりしていたことがよく分かります。
そして、実際に必要な練習は、2時間の内、半分もやってないこともわかります。
(少なくとも、私の場合はそうでした。)
「そんな時間に区切られる練習、嫌に決まってる。何も楽しくない。」
私もそう思ってました。ところがやってみると意外や意外、充実感があるのです。
そして、短時間で早く曲がマスターできるので、楽しいのです。
この方法を、もし課題曲でやって楽しくない人は、コソ練の曲でやってみてください。
コソ練の曲なら、部分練習を100回やっても飽きません。そしてこの練習方法が
定着したら、ハノンや、ツェルニーでも使ってやってください。
但し、キッチンタイマーはあまり大きな音量のものは、買わないように
気をつけてください。鳴ったときに心臓に悪いですから。音量を2段階に調節
出来るものもあります。ちなみに私の買ったものは、1250円でした。
追記
しばらくやってみた結果、思いがけない効果も出てきました。
それは、練習を打ち切るのに、いい区切りになるということです。
一所懸命にやっていると、だんだん、出来るまでやろうという気になってきます。
人間の脳は、ある程度の時間は集中していますが、それを過ぎると散漫になります。
つまり、ダラダラと効果も無い練習を続けることになります。それを切ってくれるのは
予期していませんでした。
「大人のピアノ」さんが、ブログで紹介して下さって、かなり反響がありました。
また、toshipiさんは、劇的な効果があったそうです。「タイマー練習法」と命名していただきました。
ついでに、面白いタイマーがあったので、ご紹介します。
グランドピアノのデザインで、「ピピピ」ではなく、アンパンマンやミッキーのマーチが鳴ります。
ピアノ「命」のあなたには、ぴったりのグッズだと思います。
激安サイトで、まとめて購入しました。必要な方はご連絡ください。
ブラックが1台と、ピンクが3台あります。価格は、本体1280円で、メール便の送料が80円です。
もし、宅急便などを使うと高くなりますので、その場合は、amazonで購入したほうが、お徳かも知れません。