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ピアノは、実に素晴らしい楽器です。
ソロはもちろん、連弾はできる、歌の伴奏はできる、弾き歌いも、他の楽器とのアンサンブルも。
まさに楽器の王様です。
ただ、一人で楽しめるために、孤高の趣味になりやすいところがあります。
私もずっとそうやって来ました。
しかし、ほかでも書いたとおり、中学時代の友人とセッションをやってみて、
自分がやっていたのが音楽ではないということに気づきました。そして、「大人のためのピアノの会」を
結成して活動しだしたところ、実にさまざまな「ピアノバカ」が集まってきました。
年齢も、職業もさまざま、うまい人も始めたばかりの人も。
ただ共通点は異常に「ピアノが好き」ということ。
また、それにつれて、メンバーがいろんな楽器を演奏する人をつれてくるようになりました。
今では、ヴァイオリン、ギター、ベース、ドラム、サックス、フルート、リコーダー、ボーカルがいます。
ジャズのセッションならすぐできます。
映画音楽などのポピュラー曲も実に簡単。
セッション？アンサンブル？
難しいと思うでしょう。それは孤高の練習をしてきたからです。
合わせるということを考えた練習をすれば、じきにできるようになります。
そして、それが自分の日々の練習にフィードバックされます。
音楽の命であるリズムがわかってきます。
いや、むしろ、簡単なコードを弾いて、単音のメロディーが弾ければ、
ほかの楽器と合わせることによってかえって素晴らしい音楽が出来上がります。
私の会のメンバーにもそういう人が何人かいます。
もうひとつの利点は、情報交換です。
ここがうまく弾けないがどうやって練習したらいいか？
どの位練習したら、「エリーゼ」が弾けるようになるだろう。
先生との相性がいまいちなんだけど。いい先生いない？
マンション住まいだけど、防音はどうしてる？
買うんだったらどんなピアノ？
どこどこへ行ったら「ベーゼンドルファーのインペリアル」が只で弾かせてもらえる。
あそこのピアノはいいとか悪いとか。
最近はオフ会も盛んに行われるようになりました。一度、足を運ばれて、交流をされるとよいと
思います。